異常な抜け毛。正常な抜け毛

■　異常な抜け毛。正常な抜け毛


「去る者は追わず」と断固がんばりたいところですが、排水溝に流れ行く抜け毛に、しんみりするのは私だけではないでしょう。

抜け毛には、良い抜け毛と悪い抜け毛があることをご存知でしょうか。
正しく言うなら「正常な抜け毛」と「異常な抜け毛」です。


「　抜け毛はすべて悪しき者。全部が異常だ！　」

そう言いたい気持ちはわかりますが、ここは見極め大事です。



・正常な抜け毛が起こる原因

まずは正常な抜け毛から。これは、いわゆるライフサイクルから発生する抜け毛を言います。

頭髪は、「成長期」「退行期」「休止期」の3つのステップを経過して、頭皮から抜け落ちていきます。一般に女性は３年から７年くらいの寿命、男性は２年から６年くらいの寿命とされてます。男女では少しだけ差がありますね。

抜け毛と言うのは日常的に行われています。しかも髪の毛は１０万本以上あると言います。数本抜けた程度では大勢に変か無し。心配する必要はないのです。


・異常な抜け毛が起こる原因

さて。異常な抜け毛というのは、髪の毛のライフサイクルを無視して起こる抜け毛をいいます。異常な抜け毛が起こるかと言えば、実は一言では片付けられません。その原因は非常に多岐に渡っているのです。主な原因としては遺伝、血行不良、脱毛症の３つになりますが、複雑に絡み合ってます。


１　遺伝

「遺伝」はよく聞くかと思います。親がはげていると子供もはげるというアレです。正確には抜け毛になりやすい遺伝が受け継がれことをいいます。親や祖父が薄毛だったからといって、その子が１００％薄毛になるとは決まってません。ですが抜け毛になりやすいことには変わりないようです。

２　血行不良

　抜け毛の原因に「ストレス」があります。真っ先に思いつく人がいるかもしれませんが、直接の原因はこの血行不良を引き起こしていることに尽きます。髪の毛は生きています。生きていくためには栄養を必要としています。栄養を送る役割を持っているのは、とうぜん血液です。しかし血行が悪くなるとその栄養が髪の毛に送られなくなって、抜け毛をおこしてしまうというのが、一般的な抜け毛の原因です。

　この抜け毛の厄介なところは、原因を特定しづらい点。ストレスはあくまでも血行不良を引き起こす１つの要因として考えられているだけであり、血行不良を引き起こす要因はほかにもいくつもあります。睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足、喫煙と生活習慣の何らかの行動が原因となっています。原因が複数であるため、それらを全て改善しないと抜け毛の進行を止められない厄介だがあります。

３　脱毛症

言うまでもなくその名の通りの症状です。「脱毛症」は髪の毛が抜け落ちていく病気ですが、原因は上記で説明した２つが関係している場合と、男性ホルモンが関係している場合とがあります。また、脱毛症にも円形脱毛症やAGA（男性型脱毛症）などといくつか種類があります。一癖も二癖もあり原因もそれぞれです。


・異常な抜け毛の毛根は

異常か正常かの見分け方はいくつかあります。抜け毛をチェックする方法が、手っ取り早いでしょう。
チェックは、自然に抜け落ちた髪の毛で行います。注意する点はまず毛根。正常な抜け毛の場合は、毛根がマッチ棒のように丸く膨らんでいます。異常な抜け毛の場合は、その毛根から細いヒゲのようなものが出ていたり、白い付着物が付いていたり、膨らみが無くて先細っているなどの特徴を持っています。

また抜け毛自体が細かったり、柔らかかったりする場合は要注意。ライフサイクルで言うところの「成長期」の途中で抜けた髪の毛である可能性が高くなります。まだ十分に育ち切っていないで抜けるために、細かったり柔らかかったりするわけです。



困った抜け毛の対策は、原因を潰すことです。「遺伝」はどうしようもありませんが、そのほかの、生活パターンを見直したり、対人関係を考えたりすることで、抜け毛を抑制することが可能です。

出産後の女性の抜け毛対策とは

このブログでは、抜け毛や細毛の悩みについて、気になったことを書いています。
どちらかというと男性よりの情報が多い気がしてますので、今回は思いっきり女性よりの情報でいきたいと思います。

テーマは、ずばり「抜け毛と妊娠」です。


女性は、妊娠から出産までの間に、体調が急激に変化していきます。そうなるとホルモンバランスが崩れるので、さまざまなトラブルが引き起こります。なかでも多い悩みが「抜け毛」です。産後の抜け毛は、なぜ起こるのでしょうか。

産後の抜け毛には「分娩後脱毛症」「産後脱毛症」などの名前が付けられてます。それだけ、抜け毛が多い証拠ともいえ、抜け毛で悩んでいる妊産婦は、全体のじ半数とさえ言われています。

抜け毛が急に増えるようになるのは、産後2ヶ月くらいから。ブラッシングの際に髪の毛がごっそり抜け落ちたり、朝起きると枕元に束になって落ちていた・・・という恐ろしいケースもあります。不安を感じないほうがオカシイくらい、深刻な場合も多いのです。


女性ホルモンは、大きく分けると２種類あります。エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）の２つです。通常であれば、その2つが2週間ごとに、交互に優位に働くようにてきてます。しかし妊娠すると、双方のホルモンが分泌量を増やします。出産を終えるともとに戻るのですが、このとき２つのホルモンが急速に減少します。

ホルモンが急速に減少すると、カラダは、ホルモンバランスを正常な取り戻そうとして急激な変化が起こります。その変化に身体がついて行けなくなった結果、抜け毛などの不調が引き起こされるのです。こうした事情によるので、時間がたてば変調は静まります。産後半年から1年ほどすると、あれほど悩んでいた抜け毛も落ち着いてきます。

この「産後抜け毛シーズン」の期間に、絶対ダメなのが「気にし過ぎる」こと。あまりの抜け毛にくよくよしていると、それがストレスや睡眠不足そ招き、抜け毛がさらに悪化したり、産後の肥立ちにも影響します。とにかく、あまり悩みすぎずに過ごるのが吉です。


■　抜け毛にオススメのシャンプー

抜け毛が気になると、髪の毛を洗うことを控えたくなります。だからといってシャンプーを控えめにするのは逆効果。健康な髪のためには、頭皮を清潔に保っておくほうが良いのです。ただし、きちんとシャンプーしていても抜け毛が気になるのなら、使っているシャンプーに問題があるかもしれません。

シャンプーに使われている界面活性剤によっては、洗浄力が強すぎたり、皮脂をとりすぎたりして頭皮にダメージを与えていることがあります。思い当たるのならシャンプーを別のモノに取り替えてみてはいかがでしょう。

頭皮に優しいのは「アミノ酸系シャンプー」です。

アミノ酸というのは、地肌と同じタンパク質でできています。育毛に必要なタンパク質を補えるので、髪の毛を健康にして抜け毛を減らす効果を発揮します。



■　抜け毛を予防するシャンプー法

どうせなら、シャンプーの仕方も見直しましょう。
正しいシャンプーのポイントは次のとおりです。以前紹介した、シャンプー方法とずいぶん違ってる気がします。女性と男性とでは、頭皮のデリケートに差があるんでしょうね。

頭皮を健康に保つためには「２度洗い」がベスト。1日に何度も洗うのではなく、一度の洗髪で二度洗うのです。日に何度も洗うと、皮脂を余分に落としてしまいます。回数は１日１回のに止めましょう。

　１度目は表面の汚れや整髪料を落とす
　２度目はシャンプーの量を半分くらいにして頭皮をマッサージするように洗う。


洗い方は、指先や爪を立てたりせずに、指の腹を使うのがポイント。顔を洗うのと同じように優しく洗います。ゴシゴシ洗ってしまうクセがあるなら、脇をしめて親指を使わないようにすること。これだけで、ほどよい力加減になるはずです。

ちなみに、下から上に向かって髪の流れに逆らって洗うことで、シャンプーが髪に行き渡りやすくなります。すすぎの場合も同様で、そのほうがよく落ちます。シャンプーを残さずキレイに流しましょう。

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