本当？くせ毛の人は抜け毛を起こしやすい

■　くせ毛の人は抜け毛を起こしやすいのか？

毛の丸まっている犬は、抜け毛が少ないといわれてます。
プードルなんかがその代表とかで、たしかに複雑に絡み合っている毛は、なかなか落ちにくいように見えます。

いっぽうで、「チリチリのくせ毛の人は禿げやすい」と言われたことはないでしょうか？
これは矛盾というか、ずるいですね、犬は抜けにくくて人間は抜けやすいのでしょうか？
でも考えてみれば、犬だって普通に抜けているはずです。毛が互いに絡まっているから床に落ちてこないだけで、しっかり、歳をとった毛は抜けているはずなのです。

人間の場合はどうでしょうか？

毛が細いことで毛にクセが付いてしまうことを「くせ毛」と呼んでますが、くせ毛と抜け毛の関係は現在は不明。毛髪の研究が進んでいる近年だけに、関係性についても調査がされています。でもまだ今のところは解明にまでは至っていないのです。明快な答えがないので、「くせ毛の髪が抜けやすい」というのは、ただのあてずっぽう。虚言に過ぎないということになります。

そうはいっても、いくつかの仮説は立てられています。

有力な説とされているのが、抜け毛の初期症状からみた推定。抜け毛には「毛髪の痩せ細り」があります。毛が痩せていくのですが、痩せ細った髪にはクセが付きやすいといいます。くせ毛だから抜けやすいのではなく。痩せ細りときにクセがついて、「くせ毛」になっているという考えです。最初から髪の毛が弱い人のひとつの傾向としてくせ毛がある・・・という説だということです。


・髪質は変化する

基本的に髪質は、遺伝によって親から子へと受け継がれます。そのため直毛の家系からは直毛の人が生まれやすくなっていますし、くせ毛の場合もそれを親から引き継ぎます。髪質は毛根の形に左右されていると言われてますが、それぞれの遺伝によってこの形は伝えられていくことになります。

これまでは、「遺伝の要素が大きい髪質が変化するケースは稀である」とされてきていましたが、最近の研究では生活習慣次第で髪質が変化することはよくあることであると分かってきています。

栄養が足りていないと髪からツヤが失われるのと同じ様に、不規則な生活を送っていると栄養が毛根にまで届けられなくなってしまい、髪が痩せ細ってしまいます。くせ毛になることも、そんな一つの結果です。

■　チリチリくせ毛は禿げる兆候か？

注意しなければならないのは、直毛だった人の髪質がいきなり変化した時です。

もとからくせ毛だった人は、生活変化の因果関係がわかりにくく不明です。実際に抜け毛が多くなってしまうかどうかは分かりません。しかし少なくとも、直毛の人の髪質が変化してチリチリのくせ毛に変わっのであれば、それは明らかに抜け毛の兆候です。

　「毛根に栄養が運ばれていないことによってくせ毛に変化した」

抜け毛の兆候は明確です。髪のツヤやコシが無くなる、髪が常にパサついている、手触りが悪くなった。といったものが挙げられます。こうしたサインが出た際にはすぐに抜け毛の予防が必要です。髪がどんどん抜け落ちてしまいますので、兆項が認められたらすぐさま防止策を考えます。

もちろん「くせ毛だから禿げる」というわけではありません。髪質が変化してくせ毛になったから禿げる恐れが近づいたという表現が正しいでしょう。



■　抜け毛を治す方法は

医学の発展している世の中ですので、薬の力を使って治療することも可能になっています。医療の力で直してしまうというのも1つの方法です。しかしその前に、ひとます自身の生活を見直す方が先です。

　偏った食事をしていないか
　睡眠時間を確保しているか
　ストレスを溜め込んでいないか

この３点について振り返ってください。抜け毛の原因になりそうな部分が見つかればラッキーです。そこを改善することで医者に頼らずに解決できる可能性があります。これだけはいっておきますが、生活リズムを整えなければ薬を使用したところで意味がありません。

また、最終的に病院に頼るにしても、もらった薬をたったの１度飲んだだけですぐに育毛効果が現れることはありません。目に見えて効果が出てくるまでにはそれなりの時間、たとえば半年程度の時間を要します。育毛効果が出ないから、すぐに別の方法に乗り換えるようなマネはしないほうがいいでしょう。

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